就活で病気を開示するか
こんにちは。みおです。
先日、6/1より新卒採用のインターンシップ情報解禁となったとニュースを拝見しました。
今日は新卒の就職活動で病気のことを企業側へ開示するか否か、
書きたいと思います。
ちなみに今の学生の就職活動(以下就活)状況としては
2024卒の方は就職面接解禁(実質内定保有率は5割という情報もありますが)、
2025卒の方は来年の就職活動の準備期間に入った、
という位置付けのようです。
ちなみに私が就活したのはリーマンショック直前、売り手市場でした。
多くの国内有名企業は新卒採用に積極的で、
特に理系学生の需要が高まってきた時期。
大学生は3年生の秋冬から就活を始め、4年生の夏前に内定獲得できたら順調!というスケジュールでした。
そして私が就活に突入したの時は1型糖尿病が発症して一年半を過ぎた頃。
大学の友人一部、バイト仲間の一部には1型糖尿病であることは伝えていましたが
ほとんどの友人には伝えておらず、一緒に食事する時は配膳前にトイレに行って注射したり、タイミングを逃した時は後から注射したりするようにしてました。
栄養学の勉強もして、ある程度血糖コントロールはできていたものの、時々低血糖に見舞われていた状態と記憶してます。
それまでは「やりたいことをしたらいいよ〜」と手放しに遊ばせてもらっていた大学生活!
そこでいきなり自分が何者かをいきなり突きつけられる就職活動…!
自己分析、業界研究、OB訪問、自分の得意不得意……
そんなの知るかー!
20歳からこっちは病気を受け止めることと血糖コントロールと注射の扱いと周囲への説明や理解に努めることに注力してきたんじゃー!
語れるような学生生活力を入れた活動なんてあるかーーー!!!!
そんなモヤモヤを抱えつつ、就活をはじめました。
1型糖尿病が発症して入院した時に
「1型糖尿病の人でもほとんどの仕事はできる。ただ宇宙飛行士やパイロットにはなれない」
と先生に説明されたのを覚えています。
職業によっては既往症があった場合につけない仕事はありますよね。
公共交通機関の運転手や飛行機のパイロット、高所での作業を伴う職業、潜水士など。
低血糖や合併症により、意識を失って本人や周りの人に危険が及ぶ可能性があるためです。
私のやりたい仕事は別だったのでそこで躓くことはありませんでしたが、
人によっては大きな壁になるのだろうと思います。
そして初めて「既往症はありますか?」と面接で確認される企業に出会いました。
そこで私は正直に「1型糖尿病です」と答えたわけですが…面接官は聞き慣れない病名に困惑する様子。
どうやら重い病気と思われてしまったようで、自分でコントロールできれば普通の人の生活と変わらないとは伝えたものの、
ある程度激務で有名な業界だったために面接結果はお見送りでした。(もちろん不合格理由は他にもあったと思いますが)
素直に答えたのが正解だったか否かはわかりません。
私は結局その企業以降、特別質問されない限りは既往症については語りませんでした。
病気を理由にマイナスのイメージを持たれることを恐れたためです。
うまくカバーできるストーリーを準備できる方はいいのですが、
個人的には自分から全て正直に話す必要はないように思います。
ただ、人により毎月平日の通院が必要な人、
注射の持ち込みが難しい職場、
制服とインスリンポンプの相性が悪い、
低血糖対策の飲食が気軽に出来ない職業などなど
色々なパターンがあると思います。
企業側に全て受け入れてくれ!というのも難しいですが、
新卒で入社する場合は長く働くことになる職場。
できる限り、自分も就職先も無理のない環境にできるといいですよね。
ちなみに私は新卒入社した時、面接までは特段病気のことは企業側に伝えていませんでした。
ただ入社時健康診断の血液検査で発覚し、その後人事と産業医面談をして正直に話しました。
私としては特別な配慮は不要です、と前置きした上で
低血糖という症状が出た時はラムネを食べたりジュースを飲むことを許してほしい、
低血糖は放置すると意識を失うこともあるが、その前に自覚症状がしっかり出るので自分で気づくことができる旨伝えました。
私は入社時、イベント企画をするプロモーションの部署を希望していましたが、休日出勤が多く、多忙な時期が続く可能性が高いこと、
出張も多いことなどを理由に最初の配属は希望と違うものになりました。
しかし目の前の仕事に向き合いながら一人暮らしでの血糖コントロールもしっかり行い、
2年目から希望の部署へ異動が叶いました。
休日出勤もあり、国内出張も海外出張もこなしながら多忙な日々を送り、
充実した20代のキャリアを積めたと思っています。
就活でどこまで自分の病気を開示するか。
一概には言えませんが、自分がやりたい仕事の特性、
自分の今のコントロール状況、
勤務した時の環境などを考慮しつつ、
折り合いをつけていくしかないのかなぁ…というのが今の私の意見です。
1型糖尿病である状況を一つの自分の特性とみなして
理想と現実のバランスを見ながら乗り切っていくのが将来にもつながるのではないかと思います。