1型糖尿病 30代の妊娠&育児奮闘記!

20才で一型糖尿病が発覚し、今14年目に突入した34才の妊娠&育児奮闘記。妊娠が発覚してからインスリンポンプとCGMの導入を開始しました。少しでも、一型糖尿病の方やご家族と情報や気持ちを共有できればと思っています。

妊娠発覚からインスリンポンプ導入まで②

こんばんは。みおです。

 

今日もインスリンポンプ導入まで、経緯を簡単に書いていきたいと思います。

 

総合病院へ検診にかかった当日、先生の信頼できる人柄と

治療法の実績からインスリンポンプ導入を決めました。

 

そして翌日午後から入院。

当時はまさかこんな急に入院!?と面食らっていましたが、

結論としては二泊三日でも入院して良かったです。

 

理由は、

・インスリンポンプの扱いに慣れたこと

・先生方とじっくり話ができ、人柄をお互い確認できたこと

・センサー導入までスムーズに行えたこと

でした。

 

検診当日、その場で入院の手配を組んでくれたM先生の行動力と

看護師さんの支えがなければ、こんなにスムーズにはいかなかったと思います。

 

妊娠報告と別の病気のために入院します、と

電話報告した会社の上司はびっくりしていましたが

女性が多く、社員の妊娠にも理解がかなりある会社のあるため

事情を話して快諾してくださいました。

 

糖尿病での入院は二度目。

一回目は20才で発症した時のことです。

今回は期間も明確で、目的もはっきりしていたので

気持ちに余裕のある入院でした。

 

前日、検診後に早速ポンプを装着し、

簡単な操作方法は教わったものの

機能や扱い方法はほとんど頭に入っていない状態。

インスリン注射のアピドラ、トレシーバをやめて

検診当日の夕食、翌日の朝食、昼食を食べましたが

ポンプの操作は恐る恐るしていました。

 

入院手続きをする最中、主治医のM先生、担当医のO先生がわざわざ来て

血糖測定の重要性、インスリンポンプの有効性について

しっかりと説明してくれました。

 

入院中、注意するように言われたことは2点。

・妊婦は一日7回の血糖測定を習慣化すること

・インスリンポンプの扱いを自主的に身につけること

・センサーの導入について検討すること

 

私はもともと好奇心旺盛な方で、気持ちも楽観的ではあるので

新しい薬や治療法の導入は前向きなタイプですが

生活習慣が変わるな…とはっきり覚悟したのを覚えています。

 

主治医のM先生の方針から、何度も言われたのは、

「うちの病院は看護師が一緒に悩んでくれるのがいいところ。

どの看護師もじっくり話してくれるから、気になったことは相談して。」

 

医者が患者にああしろこうしろと指示するのではなく、

患者さんが自分の血糖値を見て、

医者や看護師と相談しながら、

自分で治療を模索する方針なんだ、とのこと。

 

患者の裁量権、という表現が正しいかはわかりませんが、

私自身は今でもこの方針が合っていて

上手くいってると思います。

 

また、M先生のいないところで、担当医のO先生(私の一つ下の女の先生)と看護師さんが私のベッドに来て

 

「みおさんみたいにフルタイムでしっかり働いてきた人が

結婚や妊娠を機会に仕事をやめないといけないとか

生活を一変させることに抵抗があるのはとてもわかる。

 

だから治療のためとは言え、仕事をやめたり諦めたりしないで、

上手くいく方法を一緒に考えていきましょうね」

 

と言ってくださったことは、本当に心の支えになっています。

 

入院中、ポンプの使用方法や低血糖時の対処方、

チューブの取替え方など教わりましたが

一番勉強になったことは血糖測定の習慣化、

そして先生とじっくり話すことで信頼関係を結ぶことができたことでした。

 

入院中、改めて夫と相談し、センサーの導入も決めました。

お金のことは後でどうにでもなる、

みおちゃんの体を優先しよう、と言ってくれた夫の言葉で

また一歩、生活習慣は変わりますが、治療法に積極的になれたと思います。

 

そして、私のインスリンポンプ生活がゆっくりと進行していきます。

妊娠発覚からインスリンポンプ導入まで①

こんばんは。みおです。

今日は妊娠発覚からインスリンポンプ導入までについて少しだけ。

 

私は20才で発症してから妊娠発覚までの10年間、毎日インスリン注射による治療を行っていました。

その時使用していた薬は

・アピドラ(食前/一日3回)

・トレシーバ(眠前/一日1回)

 

通院は月に一回。血液検査も月に一回。

一型糖尿病の妊娠時のリスクについてはわかっているつもりでした。

しかし、血統コントロールも上手くいっていない状況、

血統測定も一日2回程度しかせず、ほぼ勘でインスリン注射をしている日々を送っていました。

 

私は健康体じゃないし、

子供もそんなに好きでもないし、

妊娠はそのうちでいいかな…なんて思い、

夫ともなんとなく話をしながら結婚して3年。

 

自分の年齢が30才を迎える頃、ようやく、妊娠できる体へ憧れていることに気づきました。

なので、妊娠が分かった時は、うれしかったです。

 

妊娠が発覚した翌週、いつも通院していた町の病院に行き主治医の先生に相談。

すると青い顔をして、「一型糖尿病の妊婦の患者は診たことがない」と告白されました。

今にして思えば、糖尿病患者全体の数パーセントしかいない一型糖尿病ですから

当たり前なのかもしれません。

 

しかしその反応を見て、私は「妊娠してはいけなかったのかも」と大きな不安に

駆られたのを覚えています。

 

私の体はどうなっても、将来家族や子供はできるだけ健康でいてほしい。

それはずっと、妊娠する前から思っていました。

 

翌日、主治医の先生が急いで紹介してくれた総合病院に行き、

1型糖尿病の権威であるM先生から直接お話しいただくことができました。

(やはり持つべきものはネットワークのある主治医ですね。。。)

 

「Hba1c7.5だけど、うん、大丈夫だよ。なんとかなるよ。」

 

もちろん奇形児やその他のリスクは他の人より少し高くなるけど、

正直健康体の妊婦さんだって可能性はあるんだから、と。

 

しっかりと実績を積んでいる病院の先生から、そういう楽観的な言葉を聞くことができ、

私は思わず涙してしまいました。

 

その場にいた先生、看護師さんが驚いていましたが、

妊娠がわかってからM先生とお会いするまで、ずっと不安と責任の重さと自己嫌悪で

押しつぶされそうだったからです。

 

その日、インスリンポンプとセンサー(CGM)を連動した治療法について提案を受け、

大きな費用負担(ポンプだけで月1万円増、センサーを取り付けたら3万円増)や

日々の生活が変わることなど、心配も少々ありましたが、

夫にはほとんど相談もせず、独断でインスリンポンプの導入を決めました。

 

なお、その時点では費用不安の大きなセンサーの導入は決断できず、

主人と話し合って決めます、と伝えてその日から早速装着。

 

さらに、インスリンポンプ導入と当時使用しているトレシーバが抜けるまでの

インスリン料管理のため、2泊3日の短期入院を提案されました。

会社とも相談し、翌日から入院することに。

 

その日の晩、インスリンポンプの導入に対し、

諸手を上げて賛成してくれた夫には心から感謝しています。

 

そして、私のインスリンポンプ生活が始まるのです。

ブログ始めました!

はじめまして。みおと申します。

 

20才で一型糖尿病が発症し、今年で10年目を迎えました。

 

そんな中、今年四月に妊娠が発覚。

 

当時のHba1c7.5と、

血糖コントロールも上手くいっていない状態での

予定外な妊娠だったため、一度は妊娠を諦めなきゃいけないかと

本当に思っていました。

 

しかし、主治医の先生から

新たな病院と先生、インスリンポンプの導入を提案され、

現在に至っています。

 

これから出産まで、まだまだ関門もあるので

同じような状況で不安を感じている方、ご家族の方、

これから妊娠を考えている方と少しでも気持ちを共有できればと思っています!

 

これからよろしくお願いします♪